コーヒーの未来を考える~2050年問題とは?~

ここ数年、国産コーヒーに注目が集まっています
国産コーヒーがここまで注目される背景には
単にスペシャルティコーヒーを日本で作ろうというだけではなく
「2050年問題」というコーヒーにとって深刻な未来に
我々日本人がどのように向き合うか、という姿勢の表れでもあると思います
2050年問題とは、2050年頃には地球温暖化や社会変化で、コーヒー生産が大きな危機に直面し、国際コーヒー機関(ICO)や研究機関の試算では、2050年までにアラビカの栽培適地が最大50%減少する可能性があると言われているものです
新たな生産国・生産地域を必要とされる今後、日本の国産コーヒー栽培が安定し、収量も確保できるようになると、今よりもっと日常的に国産コーヒーを飲める日が来るかもしれません
新たな生産地が生まれる一方で、現在のコーヒー農家(特に小規模農家)の廃業や収入減が懸念されます
コーヒーは私たち消費国にとっても「遠い国の話」ではなく、日常の一部です
農家が打撃を受ければ、私たちが飲むコーヒーの品質や価格にも直結します
日本人は今、そのことが良くわかるのではないでしょうか
日本の米不足・米の価格高騰です
毎日食べてたお米がこんなに高くなった
美味しいお米が食べれるのが贅沢だったのかも
そんなふうに気づいた方も多いのではないでしょうか
コーヒーも同じ、「美味しいコーヒーが日常的に飲めることは当たり前ではない」んです
私たちにできること、些細なことかもしれませんが
この現状に気づくだけでもとても大きな一歩なのではないでしょうか
私たちが選ぶ一杯が、遠い国の農家の生活を支え、コーヒーの未来を守る力になります
高品質であり、農家がきちんと対価を得られるコーヒーを選ぶことが、長期的に自分のコーヒーライフを守る行動でもあります
未来の一杯のために、今、私たちができる選択を
美味しいコーヒーを、これからも日常の喜びとして味わい続けられるように